ロービジョンの集い2013

第10回(平成25年)ロービジョンの集い
 
 記念すべき第10回「ロービジョンの集い」が、平成25年 9月29日(日)に、「ロービジョンの集い」、「目の健康講座」、「小児眼科懇話会」、「広島県眼科医会講習会」、「広島県眼科医会総会」を統合した合同イベントの一環として、広島国際会議場で開催されました。

 「ロービジョンの集い」の対象者は、視覚障害を有する患者、その家族、学校関係者、行政担当者、医療関係者など幅広く、今回も113人という多くの方々に参加いただきました。
白根雅子広島県眼科医会会長の開会の挨拶の後、広島県知事代理として広島県健康福祉局長笠松淳也氏、広島市長代理として広島市健康福祉局障害福祉部長政氏昭夫氏が来賓のご挨拶をされました。

 来賓のご挨拶に続き、国立障害者リハビリテーションセンター病院眼科の仲泊聡先生が、「視覚リハビリテーションと視覚再建」という演題で講演されました。仲泊先生は日本における視覚障害リハビリテーションの第一人者です。講演では、国立障害者リハビリテーションセンター病院で実践されているロービジョンケアを中心にロービジョンケアの現状と課題について詳しく解説されるとともに、視覚再建の将来の可能性についても言及されました。仲泊先生のお話は、患者さんのみならず私たち医療関係者にとってもたいへん興味深いものでした。

 仲泊先生の講演の後、仲泊先生と広島大学病院でロービジョン外来を担当する奈良井章人先生をパネラーとして迎え、白根会長の司会の下、テーブルディスカッションが行われました。テーブルディスカッションでは、全国ならびに広島県におけるロービジョンケアの現状と課題についてディスカッションした後、参加者との質疑応答を行いました。 

 また、講演と平行してロービジョンの方を対象とした福祉機器展示も開催されました。
 「ロービジョンの集い」は今年で10回目を迎えました。第1回が開催された10年前は、まだ「ロービジョンケア」が注目されていない時代でしたが、回を重ねるにつれ、周知されるようになってきました。今後とも初心を忘れず、第20回、30回の開催を目指して、「ロービジョンケア」に取り組んでいきたいと思います。
最後になりましたが、今回の「ロービジョンの集い」開催にあたり、お手伝いいただきました関係者の方々にお礼申し上げます。
(常任理事 塚本秀利)

2013 Low Vision Tsudoi, Me No Kenko, Poster