ロービジョンの集い2007

2007年(平成19年)10月21日(日)第4回ロービジョンの集い
講演:(1) 「あなたがつくるロービジョンケア」柳川リハビリテーション病院 眼科部長 高橋 広先生
講演:(2) 「広島市総合リハビリテーションセンター(仮称)等における視覚障害者のリハビリテーションサービスについて」

広島市社会局身体障害者更生相談所長 (兼)総合リハビリテーションセンター 開設準備担当部長 吉村 理先生広島市社会局総合リハビリテーションセンター開設準備室長  北吉孝行氏

報告(広島県眼科医会報から転載)

平成19年10月21日に、「ロービジョンの集い」が広仁会館で開催されました。白根雅子広島県眼科医会副会長の司会のもと、戸田慎三郎会長の挨拶に続き、秋葉忠利広島市長、迫井正海広島県福祉保健部長が来賓としてご挨拶されました。秋葉市長には昨年に続いてご来場いただき、秋葉市長のロービジョンケアに対する熱意を感じることができました。
その後、山根健副会長の座長により、柳川リハビリテーション病院眼科部長の高橋広先生が「あなたがつくるロービジョンケア」の演題でご講演されました。高橋先生は長年にわたってロービジョンケアに取り組んでおられ、実際のご経験に基づいたお話は患者さんのみならず私たち医療従事者にとってもたいへん有用でした。
続いて、広島市社会局身体障害者更生相談所長(兼)総合リハビリテーションセンター開設準備担当部長の吉村理先生と広島市社会局総合リハビリテーションセンター開設準備室長の北吉孝行氏に、「広島市総合リハビリテーションセンター(仮称)等における視覚障害者のリハビリサービスについて」という演題で、現在開設準備中の広島市総合リハビリテーションセンターをご紹介していただきました。さらに、吉村先生には、ロービジョンケアが必要な患者さんが受けることのできる公的サービスについても詳しく説明していただきました。これらの公的サービスは多岐にわたり、患者さんに役立つものが多いようです。ただ、サービスの存在自体があまり知られておらず、私たち医療従事者もこれらの公的サービスについて勉強していかなければならないと感じました。
また、講演と平行して、ロービジョンの方のための福祉機器展示も行われ、多くの人が訪れていました。
今回の「ロービジョンの集い」には、患者さん、その家族、学校関係者、行政担当者など100名を超える参加者がありました。終了後に行われたアンケートでも「たいへん有意義であった」との意見が多くみられ、たいへん好評の「ロービジョンの集い」であったように思います。また、広島県の医療行政の責任者(福祉保健部長)と広島市のトップ(市長)にご参加いただいたことで、広島県、広島市、眼科医会が協力してロービジョンケアに取り組くむ姿勢を世間にアピールすることができたと思います。
最後になりましたが、今回の「ロービジョンの集い」開催にあたり、お手伝いいただきました関係者の方々にお礼申し上げます。