ロービジョンの集い2008

2008年(平成20)年11月3日(月、祭日)  第5回ロービジョンの集い

講演:(1)「広島市総合リハビリテーションセンター開設後の経過」

広島市総合リハビリテーションセンター長  吉村 理先生

講演:(2)「広島市総合リハビリテーションセンター 自立訓練施設について」

広島市総合リハビリテーションセンター 自立訓練科技師(歩行訓練士) 富島 俊枝氏

講演:(3)「視覚障害者の歩行訓練について」

広島市総合リハビリテーションセンター自立訓練科技師(歩行訓練士) 萬 あおい氏

報告(広島県眼科医会報から転載)
「ロービジョンの集い」が平成20年11月3日(祭日)に広仁会館で開催されました。
白根雅子広島県眼科医会副会長の司会のもと、戸田慎三郎会長の挨拶に続き、野村邦明広島県保健医療部長、秋葉忠利広島市長が来賓としてご挨拶されました。秋葉市長には一昨年、昨年に続いてご来場いただき、秋葉市長のロービジョンケアに対する熱意を感じることができました。 今年の演者は広島市総合リハビリテーションセンター長の吉村 理先生、同じく技師の冨島 俊枝氏、萬 あおい氏の3人でした。
まず、吉村先生が今年開設された広島市総合リハビリテーションセンターの現状について説明されました。まだ開設されたばかりのセンターで、今後の方向性が定まっていない部分もありますが、センターサイドだけでなく、患者さんや私たち医療従事者が一体となって協力し、充実したセンターにしていかなければならないと思われました。
吉村先生のお話の後は、富島氏と萬氏が視覚障害者の自立訓練と歩行訓練について実技を含めて解説されました。実技を交えたお話は患者さんのみならず私たち医療従事者にとってもたいへん有用でした。
今回の講演で、3人の演者の方が特に強調されたことは、「どんなことでも良いから、まず、私たちに相談してください」ということでした。「どのような自立訓練を受けることができるのか」、「他にどのような公的サービスを受けることができるのか」など、遠慮せずに相談してくださいとのことです。センターの方からこのようなやさしいお言葉を掛けていただくと、患者さんも安心して相談できるように思います。
また、講演と平行して、ロービジョンの方のための福祉機器展示も行われ、多くの人が訪れていました。  今回の「ロービジョンの集い」には、患者さん、その家族、学校関係者、行政担当者など100名近い参加者がありました。終了後に行われたアンケートでも「たいへん有意義であった」との意見が多くみられ、たいへん好評の「ロービジョンの集い」であったように思います。
また、広島県の医療行政の責任者(福祉保健部長)と広島市のトップ(市長)にご参加いただいたことで、広島県、広島市、眼科医会が協力してロービジョンケアに取り組くむ姿勢を世間にアピールすることができたと思います。今後、広島市総合リハビリテーションセンターの利用が促進され、広島県域の視覚障害者ケアが発展することが期待されます。
最後になりましたが、今回の「ロービジョンの集い」開催にあたり、お手伝いいただきました関係者の方々にお礼申し上げます。

1 comment for “ロービジョンの集い2008

Comments are closed.